その1 2002.08.13



<プロローグ>
 お盆の連休がやってきた。
 今回の我が家の目的地は、長崎。行きたかったのだが、なかなか行く機会がなかった長崎、私は添乗員のバイト以来行っていないので、かれこれ久しぶりです。

 大分道に入ってすぐ、カミさんに聞いた。
 「長崎って、何回目?」
 「初めて」
 「えー、珍しい。長崎行ったことがないんだぁ」
 びっくり。とにかく、カミさんは初めての長崎。これは、ワタクシのペースで巡ってもよさそうである。

 今回、我が家はテントを車に積んでいる。これまではずっと車泊の旅行だったが、今回は違う。かなりリッチな(どこがだ)気分で高速をひた走る。

 「ところで、今晩はどこに泊る?」
 「道の駅のアスファルトにペグ打つのは、やっぱ、まずいよね」
 「やっぱりねぇ」
 「じゃぁ、どこ泊ればいいんだろう」
 「やっぱり、キャンプ場かな」
 「じゃぁ、速攻で調べないと・・・」

 カミさんは助手席で長崎市近くのキャンプ場を探し始める。
 まぁ、そんなこんなで、いつものごとく、ふらふらツァーが始まったのでありました。

<長崎市内へ>
 長崎多良見インターで、長崎バイパスに乗り換えるとすぐに長崎市内だ。高速を走れば長崎は思いのほか近いのにびっくり。
 長崎初心者がいるので、まず目指すはグラバー園。
 ところが、お盆の長崎市内、車が多いこと多いこと。グラバー園までクルマを進めるのを諦め、長崎公会堂にクルマを留めて、路面電車(長崎電気軌道)でグラバー園へ。長崎の路面電車は1日乗車券が500円であるらしい。が、残念ながら電車の中では販売していないとのこと。使えないなぁ・・・。

 といいつつも、路面電車はどこまで乗っても100円。電車が百均というのは日本広しといえども長崎だけだろう。そうしているうちに、電車はグラバー園の電停へ到着。





 グラバー園の近くにある、大きな中国風の建物。これが有名な四海樓である。実は四海樓、中学の修学旅行以来というワタクシである。

 あの頃の重厚なたたずまいに比べ、かなり近代的になった建物。少々物足りない気がする。

 時刻は11:30。昼前ということもあり、難なく座れる。5階のレストランは、長崎港を望む全面ガラスの素晴らしいロケーション。残念ながら今日は窓際ではないが、窓際はお勧めである。

 周りがちゃんぽんしか頼まないのを横目に、我が家が頼んだのは八宝菜(上写真左)、皿うどん・太麺(上写真中)、春巻。八宝菜の魚介類がうまい。皿うどんで、いわゆる揚げ麺の皿うどんではなく、ちゃんぽん麺の焼きソバが出てきたのはびっくりだったが、これがまた旨い。

 それなりに高かったけど、満足満足。


 お腹がたまったところで、グラバー園へ。グラバー園へ行く途中の坂道の途中に姿を現す大浦天主堂。お決まりの記念撮影。
 ここへは拝観料金を支払って入ったことがないのです。はずかしながら。

 で、今日も素通り・・・。





 それにしても、照りつける日差しの暑い今日の長崎。

 それでも、長崎初体験のカミさんのためにグラバー園へ。わが子は、「暑い〜、なんか飲みたい」と歩きたくないモード。
 「大きなエスカレーター乗りに行くよ」とごまかしながら、手をつないで歩く。パークプレイスのジャスコにあるものの、もっと大きいやつだと聞き、娘4才、俄然元気が出る。

 ついに、巨大なエスカレーター(どちらかというと動く歩道)に乗り、ご機嫌の娘。これは大阪万博で使われたもののお古らしい。







 動く歩道が終わると、娘は歩きたくないモード。一方、ここから先は、素晴らしい洋館が続く。カミさんは、俄然元気になる。
 それにしても、江戸時代にこれだけの洋館が建っていたなんてすごいね。庶民の暮らしとの格差に、愕然とさせられる。

 それにしても、こんなに洋館あったっけ? ワタクシ、グラバー園は10回は来ているが、こんなに沢山洋館を見た覚えはない。つまり、添乗員の時代は、旧三菱第2ドックハウスからそのまま最短距離を下ってグラバー邸を通り過ぎて、何も見ないままバスの駐車場まで戻っていたのでした。建物を見るのも、お客さんの写真を撮ってあげるときくらい。添乗員ってそんなもんかな? 一応、バスに帰って宿泊や食事の確認なんかもあるしね。(・・・と正当化してみたりして)

 グラバー邸の手前に、日本最古のアスファルト舗装走路という看板がある。(写真左)

 なんだか、今にもオランダ人が歩いてきそうな、そんなたたずまいに轢かれて、パチリ。


 ようやくグラバー邸へ。
 貿易を仕切っていた商社の責任者の家だけあり、他の洋館よりも一回り大きい素晴らしい邸宅。聞くところによると、坂本竜馬が薩長同盟を結ばせた際、長州には武器を、薩摩には米を売り、同盟の陰で手助けした人物とのこと。明治維新にむけての駆け引きが、この邸宅を中心に行なわれていたんですね。歴史の勉強をあまりしてこなかったことが残念。
 もう少しお勉強して、もう一度来たいです。

 下の写真は、(左)グラバー邸から長崎湾を見下ろす。(中)この屋敷の主、グラバーさんの像、(右)これ、どこかでで見たことがありませんか? これ、麒麟ビールのマークのキリン君(?)。グラバー邸にあるこの石像があのマークの原型だそうですよ。こんなとこで、お目にかかるとは・・・今晩はキリンビールだね(と言いつつ、アサヒの本生を飲んでしまった・・・キリンさんゴメンナサイ)




 グラバー園のガイドさんに薦められるままに、孔子廟へ行くことにする。その前に、デコポンジュースを飲む。うまい。ちょっと元気になったので、再び出発。

 長崎は坂の街だ。普通の道が突然階段になったりする。道が階段に変わるところには、近所に住んいる人のものだろうか、スクーターが何台かある。

 いたるところから、上に登っていく細い階段が伸びている。こりゃ、歳をとったら大変だ。逆にこの道で暮らしていたら、足腰は強くなるのかも・・・。

 それにしても暑い。栄養ドリンクを薬局で注入。少し歩くと、急に中国が現れる。そう、孔子廟だ。



 入場料525円を支払い中へ入る。
 いきなり、異国の風景だ。
 ワタクシ、日本で孔子廟にいくのは初めてなんです。海外ではベトナムに行った際に、ハノイの孔子廟に行ったことがある。そのためなんとなくベトナムに来たみたいな気分になる。
 ベトナムと違うのは、巨大な蚊取り線香型の線香がないことか。

 中国政府と華僑の皆さんが作った孔子廟にベトナムをイメージするのはおかしいが、ともかくワタクシの気分はベトナムなんだからしょうがない。

 孔子廟に祭られている仏様はなんだか違和感がある。日本の仏像を見慣れていると、なんだかうそっぽいの(中国の皆さんごめんなさい)。なんで、あんなに色を塗るのだろう?

 わが娘は、いつの間にか巨大な線香を買い込み、早速ろうそくから火をつけている。なかなか線香に火がつかない。あー、ろうそくの火が消えちゃうよ。横にいた係りのお姉さんが火をつけてくれた。よかったね。

 この孔子廟の奥には、中国博物館がある。ここは、中国の国立博物館の所蔵物を、テーマに沿って中国から持ってきて展示してくれている。ただ、入場料金は孔子廟の入場料に含まれるので、あまり期待せずに入ったのですが・・・。

 いやはや、これはすごいです。中国との国交回復30周年ということで、特別展を行なっているとのことで、なんだかすごいです。もちろん写真撮影不可なので、写真はありませんが、とにかくすごいです。中国の底力を見せつけられたような気がしました。でも、こんなすごいもの中国国内から持ち出して、こんなに安くひっそりと見せて大丈夫なんですかね。

 いい意味で、「これでもかっ!」と見せつける、押し付けがましい展覧会。こんな展覧会は大歓迎です(^^)


 最後に出展物の冊子を買ってきたので、著作権などを気にしつつも、是非みなさんにも行ってもらいたいのでご紹介です。すごいでしょ。本物はもっとすごいです。(写真右上)はんこ、(写真左下)王妃のアクセサリー類・・・金です。(写真右下)壺・・・壺もすばらしいものがたくさんでした。



 孔子廟を見た後は、もうみんなへとへと。
 再び、路面電車に乗り込み、車の止めている駐車場に向かったのでした。


 さて、今晩はキャンプである。
 キャンプ場は高速を走りながら携帯電話で予約している。長崎市内から40分くらいのところにある、やまびこキャンプ場。お盆シーズンだから、早く行かないと場所が開いていないかもしれない・・・なんて心配しながらクルマを走らせる。

 1時間くらいかけて、やまびこキャンプ場に到着。オーナーのおじいちゃんとおばあちゃんが優しく出迎えてくれる。おおお、なんだか僕らが想像していたキャンプ場とは違うぞ。

 果樹園を切り開いたようなところに、古いケビンが4棟並んでいるという素朴なキャンプ場。客も、僕らのほかには若い10人くらいの若者のグループだけ。

 早速、テントを張り、食事の準備。今日は鶏肉ともやしの鍋。オーナーのおじいさんが今日釣りに行ったからと、おばあちゃんがイサキを3匹分けてくれた。・・・でも、われわれは今日は焼き物ではない・・・どうしよう・・・でも食べなければ・・・。

 幸い、バーベキュー用のドラム缶を半分に切ったものと、薪は使い放題。バーナーで薪に火をつけようとするものの、なかなか火が点かない。しょうがない、向こうで焼肉をしている若者に声をかけて、火の点いた薪を分けてもらうこととする。
 カミさんがお願いをしに行くと、灯油を持って何人かが火起こしの手伝いに来てくれた。感謝! 薪を並べて、「え?」っと思う間もなく、灯油をどっぷりとかけて、点火するとあっけなく火は燃え上がり(当たり前だけど)、美味しい魚を味わうことが出来た。新鮮な魚はやっぱり旨い! それにしても、灯油で点火するのは容赦ないな。

 魚を食べた後は、すぐに眠くなり、20:00頃にはテントの中で眠ってしまった。外で時々騒ぎ声がするが、全く気にならないまま、気づくとテントの周りは明るくなっていた。
長崎ふらふらツァーは次のページに続く
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